法人と個人とで同じ商品ページがある……こんな時はcanonicalタグをきちんと使いこなそう!
canonicalタグは、Webサイト内に重複していたり類似していたりするコンテンツがある際に、Googleなどの検索エンジンからの評価を最適化するために用いるタグです。このタグを使用して似たようなページの評価を1つに絞ることで、SEO評価の分散を防止します。
その一方で、正しい使い方をしないとSEOに悪影響を及ぼすため、注意が必要です。
今回は、canonicalタグの正しい書き方とSEO評価について詳しく解説します。
目次
canonicalタグとは?使い方を実例つきで解説
canonical(カノニカル)タグとは、正規URLをGoogleに認識させ、評価を1つのページにまとめるために用いるタグです。
例えば、法人向けと個人向けで同じ商品を販売している場合、ページのURLは異なりますが、内容は同じようなものになります。
このような場合、検索エンジンは類似のページのどちらを評価すべきか判断できず、どちらも検索順位が下がってしまいます。
しかし、企業としては「法人・個人でページを分けたい」というケースも多いでしょう。
そういう時にcanonicalタグを使うことで、検索エンジンからの評価の分散を避けることができます。
具体的には、法人向けページと個人向けページにcanonicalタグを設定することで、検索エンジンに「こっちのページを評価してください」と伝えることができるんです。
そのため、重複ページや類似ページがある場合は、必ず優先したいページにcanonicalタグを設定するようにしましょう。
SEOに詳しくない制作会社はこの設定を行わないこともあるため、依頼する際は、「canonicalタグの設定も行っていただけますか?」と確認したほうが間違いありません。
canonicalタグを使う際の注意点
canonicalタグを使う際は以下の点に注意が必要です。
設定を間違えるとページが検索結果に表示されなくなる
canonicalタグの指定先を間違えると、想定していないページが検索結果に表示されなくなってしまいます。
また、誤った設定方法を行うと評価が統一されず、検索順位が下がってしまう可能性もあります。
そのため、使用する際はSEOに精通した制作会社に依頼するのが安心でしょう。
不要なページは301リダイレクトを使用する
ページのURLが変更になる場合、canonicalタグを設定することで古いURLではなく新しいURLの評価を優先することは可能です。
しかし、この場合、検索エンジンの評価は統一されますが、ユーザーは古いURLにアクセスできてしまい、利便性が悪いです。
このような時は、ページを転送する「301リダイレクト」を使用しましょう。
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全ページ同じURLを設定しない
canonicalタグで指定するURLを全て同じにするのはNGです。
全て同じページにcanonicalタグを指定すると、全てのページが1つのコンテンツとして扱われてしまう可能性があります。
canonicalタグを使用する際は、必ず対象のページに向けて設定するようにしましょう。
1つのページに2つ以上使用しない
canonicalタグは、1つのページに1つだけ設定可能です。
2つ以上のcanonicalタグを設定した場合、検索エンジンはどちらのURLを優先的に扱えばよいかわからなくなってしまうため、注意してください。
まとめ:canonicalタグは重複コンテンツ防止につながる
Web内に重複・類似するページがある場合は、canonicalタグを使用してSEO評価の分散を防ぐことが重要です。
しかし、canonicalタグは設定を間違えるとかえって検索順位が下がってしまう危険性があるため、注意が必要です。
制作会社に依頼する際は、canonicalタグの設定を行ってもらえるか、正しく設定されているかをチェックするようにしましょう。