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canonicalタグの使い方ガイド|正しい書き方とSEO評価についても解説

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公開日:2024/04/29

はじめに

canonicalタグは、Webサイト内にコンテンツの重複や類似コンテンツがある際に、Googleなどの検索エンジンからの評価を最適化するために用いるタグです。評価されるコンテンツを1つに絞ることで、SEO評価の分散を防止します。

その一方で、正しい使い方をしないと評価が分散してしまい、SEOに悪影響を及ぼすため、注意が必要です。

今回は、canonicalタグの正しい書き方とSEO評価について詳しく解説します。

canonicalタグとは

canonical(カノニカル)タグとは正規URLをGoogleに認識させ、評価を1つのページにまとめるために用いるタグです。

例えば、以下のようなパラメーター(ユーザーの流入元を明らかにしたり、特定の商品をまとめたページに誘導したりする際に用いられるURL末尾の変数)付きURLの場合、複数のURLで同じコンテンツに辿りつきます。

  • https://www.canonical.com
  • https://www.canonical.com/?word=dryer

上記の場合、「https://www.canonical.com」にcanonicalタグを指定することで、評価を統一できます。

canonicalタグは、URLを正規化するための方法の1つといえます。

URLの正規化とは、サイト内で重複するページや類似するページの評価を1つのURLにまとめるための施策です。

URLを正規化するためには基本的に301リダイレクトを使用しますが、それができない場合にcanonicalタグでURLの正規化を行います。

canonicalタグのメリットとSEO効果

canonicalタグを使用してURLの正規化を行うメリットは、主に以下の3つです。

  • 重複コンテンツ・類似ページによる悪影響の回避
  • クローラビリティの向上
  • トラッキング分析の効率化

それぞれ詳しく解説していきます。

重複コンテンツ・類似ページによる悪影響の回避

検索エンジンはURL単位でページを認識するため、同じコンテンツで異なるURLがあると重複コンテンツとして認識します。重複コンテンツと認識されるとクロール頻度が下がってしまい、検索順位にも悪影響を及ぼします。

URLの正規化を行うことで、同じコンテンツで複数のURLがある場合でも検索エンジンに正しくURLを認識させることが可能です。その結果、重複コンテンツの悪影響がなくなり検索結果への反映が最適化されます。

また、重複するページで被リンクが分散している場合、canonicalタグを設定してURLを正規化することで基準となるページに被リンクが集約されます。そのため、被リンクによるSEO効果を最適化することができます。

クローラビリティの向上

URLの正規化でクローラビリティの向上も期待できます。クローラビリティとは、Webサイトの情報をクローラーが見つけやすいよう最適化することです。

Webサイトが検索結果に表示されるためには、クローラーに巡回してもらう必要があります。しかし、クローラーは全てのWebサイトを巡回できないので、クローラーにWebサイトを見つけやすくする施策が必要です。

URLの正規化でクローラビリティを向上し、いち早く検索順位に表示させることでWebサイトのアクセス向上につながります。

トラッキング分析の効率化

トラッキング分析とは、ユーザーの行動を分析することです。Webサイトの効果を検証するためには、以下のような情報を収集し、分析する必要があります。

  • ユーザーの流入元
  • コンバージョン
  • サイト滞在時間や離脱率

同じコンテンツでwwwありとなしがある場合、上記の情報も重複してしまい分析に手間がかかってしまいます。URL正規化を行うと抽出するデータをまとめられるため、トラッキング分析を効率よく行えます。

canonicalタグの設定方法

canonicalタグを設定する際は、head内にHTMLタグを記述するか、WordPressのプラグインなどを使用します。今回はHTMLタグを記述する方法を解説します。

canonicalタグの設定方法

上記で指定したURLが正規URLとしてGoogleに評価されます。このcanonicalタグは、基準となるページと重複するページの両方に記載が必要です。

canonicalタグを設定した後は、ページを開いてから右クリックを押し、「ページのソースを表示」を選択します。headタグ内にcanonicalタグが記述されていれば、設定完了です。

canonicalタグを使う際の注意点

canonicalタグを使う際は以下の点に注意が必要です。

  • canonicalタグは絶対パスで記述する
  • ページネーションの最初のページを正規化しない
  • canonicalタグは1ページに1つだけ

絶対パスとは、「https:」「ドメイン」「フォルダ名」を全て記載する形式のことです。Googleを例にすると、「https://www.google.co.jp」が絶対パスになります。

httpとhttpsとの区別ができないといった問題があるため、正しくURLを正規化するためには絶対パスで記述する必要があります。

また、ページネーション(ページ分け)されたページでは、最初のページは正規ページとして使用しません。Google検索セントラルでは、「固有の正規URLを各ページに付与してください。」と明記されているためです。

このcanonicalタグは、1つのページに1つだけ設定可能です。2つのcanonicalタグを設定した場合、URLの正規化はできなくなるので注意してください。

まとめ:canonicalタグは重複コンテンツ防止につながる

Webサイト内の重複コンテンツを予防するためには、canonicalタグの設定が必要です。head内に基準となるページのURLを記述し、URLの正規化を行うことでGoogleはWebサイト内のページを正しく認識できます。

canonicalタグを使用することで、分散されていた被リンクなどのSEO評価も1つのページに集約し、検索順位向上が見込めます。Webサイト内に類似のコンテンツや重複コンテンツがある場合は、canonicalタグを活用してGoogleからの評価を最適化することが大切です。