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AWS のパブリック IPv4 アドレス料金体系の変更でどのような影響があるのか?

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AWS のパブリック IPv4 アドレス料金体系の変更でどのような影響があるのか?

最終更新日:2024/06/26   公開日:2024/03/01

はじめに

2023年7月にAWSから以下のアナウンスがありました。 

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/new-aws-public-ipv4-address-charge-public-ip-insights/

パブリックIPv4アドレスを利用する場合、これまでは一定の利用状況を守っていれば費用は発生していなかったのですが、2024年2月からはパブリックIPv4アドレスを利用すれば常に費用が発生するようになります。

実際に課金が発生する2月になりましたのでAWS料金の途中経過を見ていたのですが、こちらが料金の発生に関して勘違いをしていた部分がありましたので、この記事にて紹介したいと思います。

 

課金体系について

先のアナウンスページ内の表を参照すると、「VPC 内のリソース、Amazon Global Accelerator、AWS Site-to-Site VPN トンネルに割り当てられた、使用中のパブリック IPv4 アドレス(AWSが提供するパブリック IPv4 アドレスおよび Elastic IP アドレスを含む)」の利用料金が無料から0.005 USD/時に変更となります。

これまではパブリックIPv4アドレスを意識するのは、Elastic IP (EIP) を利用する場合であり、例えば以下のようなときでした。

 

  • EC2インスタンスを稼働させて、EIP を付与して管理するとき
  • NAT Gateway を構築して、こちらに EIP を付与するとき

 

想定外の料金発生

このアナウンスに対して「最初は EIP に対して追加で料金が発生するようになるだけ」と勘違いしていました。 そのため、インスタンスに1つだけ付与されている EIP や構築済みの NAT Gateway に付与されている EIP の利用料金が有料になるものと思っていました。 

しかし、この2月のAWSからの請求情報の途中経過を見ると、EC2インスタンスもNAT Gateway も存在しないリージョンで EIP の料金が発生していることが分かりました。

そこで料金発生原因の調査を行ったのですが、原因は Application Load Balancer (以下ALB) でした。 上記の料金が発生していた環境は完全なコールドスタンバイ環境であり、IPv4 のみのネットワークで構築されたVPCの中で、ALB のみが稼働している環境だったのです。 ALBはVPC内のリソースであり、パブリックIPv4アドレスを利用するサービスです。 そのため、2月から追加の課金が発生するようになっていました。

特に、ALB を利用する場合、標準で複数のAvailability Zone (以下AZ) で稼働するように設定します。 すると、このAZの個数分のパブリックIPv4アドレスを利用してしまい、予想以上の料金が発生します。

具体的には、東京リージョン (ap-northeast-1) でALBを利用する場合は3AZを設定することが一般的です。 しかしこの場合、3個分のパブリックIPv4アドレスを利用してしまい、この分の料金が発生します。

パブリックIPv4アドレスの利用単価は 0.005 USD/時ですが、1月分(31日換算) と考えると 3.72 USD/月 となります。 これがAZの個数分発生するので、普通の設定をしている場合は毎月10USD程度の追加料金が発生します。 ALB そのものの維持料金が毎月20USD程なので、この点で考えると料金が約1.5倍になってしまいます。

今までは ALB を利用する場合でも持ち込みの IP アドレスを利用するような環境でもなければ ALB のパブリックIPv4アドレスを意識するようなことはなかったかと思うのですが、今後、ネットワーク次第ではこれらを意識する必要がありそうです。

また、ALB 以外にもEIP自動割り当てでVPC内で動作させるリソースを利用している場合にも影響があるかと思います。 EC2 インスタンス、Fargate タスクなどは起動時にEIPの自動割り当てを有効にできますが、これらを割り当てる場合に追加で料金が発生するようになるので、並列稼働数次第ではかなりの料金になることが考えられます。 

 

パブリックIPv4の利用状況を確認するには

それらを踏まえて、どの程度のパブリックIPv4アドレスを利用しているかを改めて確認しておいた方が良いでしょう。 AWS アカウント内で利用中のパブリックIPv4アドレスを確認できる Public IP Insights という機能が提供されていますので、この機能を利用してアカウント内のパブリックIPv4アドレスの利用状況を確認できます。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/vpc/latest/ipam/view-public-ip-insights.html

機能から「VPC IP Address Manager」として該当機能へと遷移できます。

まとめ

システムの規模によっては、これらの EIP の料金が誤差で済むこともあれば、大きく影響してくることもあります。 そのため、新たな料金体系ではどのように追加の課金が発生し始めたのかを確認しておくと良いでしょう。

 

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