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現場ブログ

どうしてその新卒は調子こかず、無事役員までたどり着いたのか-優秀な社員が辞めない秘けつとは

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最終更新日:2018/12/27   公開日:2017/01/29

年明け早々、いきなりインフルAになりました。高熱が出て体の節々が痛いです。どうにか回復してきましたが、トータル1週間出社禁止です・・・。在宅で仕事が出来る業種で良かったです。何年ぶりかにインフルになったのですが、出張も多いですし、予防接種しないとダメですね。反省しています。

 

さて、今回はタイトルの通り、優秀な人材が社内に定着するためのヒントが隠されてるお話です。採用難の時代に、いかにWebを活用して優秀な人材を採用するか、という事はとても重要です。そしてそれ以上に大切なのが、採用したあと、いかに残ってもらうか、という事です。穴の空いたバケツにいくら一生懸命水を入れても意味がありません。このお話が皆さんのご参考になれば幸いです。

 

以前、とあるお取引先のAさんとお話をする機会がありました。その会社は業務系SIerさんで、社員は130人くらいの大きさです。Aさんはまだ40代前半なのですが、若くして取締役であり、創業者でもあるオーナー社長の右腕として社内を切り盛りしています。

普段仕事をご一緒させていただいていて、優秀な人だなと思っていたのですが、他方私は常々Aさんに対して、いくつかの個人的な疑問というか、質問してみたい事がありました。しかし、内容がちょっとデリケートなので、オフィスではなかなか聞けません。

そんなある日、珍しい事に二人でサシで呑みに行く機会があり、そこでお話を聞くことが出来ました。一通り刺身などつまんでたわいのない話をしたあと、おもむろに私は切り出しました。

「Aさん、確か新卒入社ですよね?普段の仕事ぶりからすると、恐らく若い頃からかなり活躍していたんじゃないですか?」

「はい、この会社には新卒で入りました。それなりに即戦力だったと思います」

Aさんは謙遜するでもなく、かといって横柄というわけでもなく、自分を客観視して淡々と語ってくれました。

「私がこういうのもヘンですが、良く今まで辞めず、しっかりステップアップされましたね。Aさんくらい優秀だったら、もっと他の大手に転職しょうとかは思わなかったんですか?」

「はは、実を言うと、入社する時点で、あまり長く勤める気は無かったんですよ」

「というと?」

「小さな会社って、スキルを上げやすいじゃないですか。上流から下流まで携われるし、お客さんともすぐ話が出来る関係ですし。大手のような完全分業のタコツボ構造じゃないですよね。なのでここで修行を積んで、腕がそれなりに上がったら、どこか転職しようと思ってたんです」

確かに大手のSIerやシステム開発会社は、基本的にソースコードを書かず、完全に設計に特化しています。ここの記事にもある通り、それはしばしばしいろんな問題を内包しています。

 

「ああ、そうだったんですか。それがどうしてこういう形に?」

「実は学生時代からプログラムいじるのが好きで、Windows系を良くいじって遊んでいたんですよね。それでここに就職した際、たまたまこの会社には当時Windows系の技術者がほとんどいなかったのです。

なので入社してすぐまさかの自分が一番Windows系開発に詳しい、という状況になってしまったんです(笑)。うちも当時はまだ10人前後の本当に小さな会社でしたし、Windows系の開発の仕事がちょうど入り出していたタイミングと重なっていたこともあり、これ幸いとばかりに先輩からあれこれ聞かれるようになりました。」

「そうだったんですね。まるで駆け込み寺みたいな感じですか?」

「ええ、まさにそうです。入社早々教える立場でなんか気持ち良かったですし(笑)そうすると今度は聞かれて答えられないとまずい!という意識が働いて帰宅後もすごい勉強するようになりました。そうすると益々知恵も知識も身につくし、周りから頼りにされるので好循環ですよね。

周りから頼りにされて、仕事もものすごくやりがいがあるし、そうなると辞める理由が段々なくなってしまったんですよね(笑)。勿論小さい会社ですから、普段から社長とは直接すぐ話が出来る関係で、社長の考えも割とダイレクトに分かりますよね。文句も言いやすいですし(笑)。

それで、もし転職したら、この環境が他の職場で果たしてゼロから入って作れるんだろうかと。カネだけ考えたら確かに大手に転職した方が目先はよくなるかも知れません。でもそれだけを理由にしたらきっと後で後悔すると思ったんです」

なるほど、やはりそういう事だったのか。そこで私はここで一番大事な質問をしました。

「Aさん、そこで疑問なのですが、若くしてそんなに周りから頼りにされ、持ち上げられると、当然ですがピノキオみたいに鼻が高くなりすぎて、調子こいて自爆はしなかったんですか?そういうケースって、若い頃は実によくありがちですよね?」

そうすると、Aさんはやっぱりな、という内容を答えてくれました。

「だって田中さん、僕が調子こくようなキャラに見えますか(笑)

実は昔、新卒で入社した時に、もう一人同期がいたんです。はっきりいってそいつの方が開発は出来ました。技術力も高かったです。僕と同様に、入社直後から周りから重宝されて、将来的にはこいつの方が幹部間違い無いだろう、というのが周りの衆目一致したところだったんですが・・・」

「ですが?」

「まだ若かったこともあって、勘違いしてしまったんでしょうね。実力以上に自分を過大評価をするようになってしまい、結局周りから浮いてしまって、入社2年くらいで退職していってしまいました」

「そうだったんですか」

・・・・・

Aさんと普段仕事をしていて思うのは、こんなに優しい人がいるのか、というくらい、温和で他者に気配りの出来る、本当に優しい人です。また本当に「素直」な性格の方です。

松下幸之助は「素直な心」がとても大事だ、と説いていたのはあまりにも有名なお話です。私もスタッフと話をする時「素直さというのは一種の才能なので、自分の中の才能を大事にして下さい」という話をします。なぜなら素直かどうかは、その人の成長の量と速度をあきらかに規定するからです。逆に言いますと、強弁たれるような人材が大きく成長したのを今まで見たことがありません。

 

Aさんとの会話の中には、優秀な人材がちゃんと育ち、そして定着するために、経営者は何をしなければならないのか、という事が二つ含まれているように思いました。その一つは、人を動かすのは「言葉」ではなく、「環境」だということです。環境が人を育て、人を動かします。「いつまでも当社で働いて下さい」と言うより、当社にいたいと思われるような環境を用意することの方が100万倍効果があります。

そしてもう一つは自己の価値を常に再確認出来、チームに貢献出来ているという事をきちんと認識出来るようにしてあげるということです。それが社員の満足度を上げる上で、極めて重要な要素になります。

 

 

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