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Webサイトの保守契約の費用相場は?結局何をするの?結ばないデメリットは?完全解説【2023年版】

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Webサイトの保守契約の費用相場は?結局何をするの?完全解説【2022年版】

最終更新日:2023/12/22   公開日:2022/02/01

Webサイト・システム開発を終え無事リリースすると、今度は運用開始となります。Webサイトの主催者としてはやっとスタートラインに立った状態と言えるでしょう。

Webサイトを運営して行く中で、普通はシステム開発会社さんと別途Webサイト・システムについての保守契約を結びます(普通は開発の発注時点で一緒に発注するのが一般的です)。ほとんどの場合は年間契約で月固定の金額をお支払いする形となります。しかし実は「何となく」曖昧にお金を払っているケースはこの業界では滅茶苦茶多いです。

そこでそもそも保守契約とは一体何なのか?そもそも何をしてくれるのか?そして費用はどの程度が相場なのか?という、これまた同業者があまり書きたくない事について、まとめたいと思います。

 

そもそも保守契約とは何なのか?

いきなり結論ですが、保守契約とは、言ってしまうと「万が一のための掛け捨ての保険」です。

Webサイトは、運用開始後、様々な問題が「たまに」起こります。その問題が起きたときに、開発会社ときちんと月契約を結んでいれば、迅速に対応をして貰える事が出来ます。

保険にはいってないと、当然問題が起きた時、自力でまずは何が原因なのか調べ(問題の切り分け。自分の回線か、システムか、サーバ管理会社等調べる)、解決する(特定された問題箇所に対して修復を行う、あるいは修復担当の会社に事情を説明して復旧を依頼する)事になります。

 

保守契約の具体的中身

一般的にはWebサイトの保守契約では以下の内容を提供してます。これを明示していない会社には注意が必要です。

保守の対象

(1)Webサーバ

(2)Webサーバの中で動いている各種Webサイトシステム

対象に対してどんな事をするのか

(1)死活監視

(2)ハードディスクの利用量のチェック

(3)問題が起きた場合の原因の解明

(4)原因への対処

では、具体的にどんな事をするのかについて、ひとつひとつ見ていきましょう。

(1)死活監視

まず「(1)死活監視」ですが、これはシステムで自動的に数分に一回、Webサイトの表示確認を行い、何回か連続で反応が返ってこなかった場合、アラートを自動で担当者に送るのが一般的にです。これを「死活監視」と言います。つまり活きてるか死んでるかを監視しますよ、という意味です。

(2)ハードディスクの利用量のチェック

実はサーバというのは、ハードディスクいっぱいまでデータを入れ込んでしまうと、サーバが反応出来なくなってしまい、サイトを表示出来なくなります。そのため、サーバのHDの利用量を念のため定期的にチェックをする必要があります。弊社ではハードディスクの閾値を90%に設定しており、それを数時間に1度チェックをかけ、問題が起きた場合は担当者にアラートを送るようにしています。

今は月数百円程度のレンサバでも300GBとかの容量があるので、そう簡単にハードディスクはいっぱいにはなりません。ですが、規模の大きなWebサイトの場合はログが膨らむ警告があり、意外と短期間でディスクを消費するケースもあるので注意が必要です。

(3)問題が起きた場合の原因の解明

「(3)問題が起きた場合の原因の解明」については、これは読んで字の通りなのですが、例えばWebサイトが急に見えなくなった場合、どこに原因があるのか、と言うことをまずは調べる必要があります。このチェックポイントは多岐にわたり、たまたまWebサイトを見ているお客様の通信環境の問題かも知れませんし、WordPress等のシステムの問題かも知れませんし、SSLの更新を忘れてしまったことかも知れませんし、レンタルサーバ会社が障害を起こしているのかも知れません。はたまたハッカーからの攻撃かも知れません。これらの原因を「素人」が自分達だけで切り分けるのはかなり難易度が高いです。保守契約を結んでいれば、「なんか見えないです!よろ!」で済みます。便利ですね。

(4)原因への対処

そして問題がどこにあるのか解明できれば、後は「(4)原因への対処」を行う、という事になります。保守契約がなければ、自分で原因に関連する業者さんにコンタクトを取る事になります(ほとんどの場合は(3)で挫折しますが)。レンタルサーバが障害であれば、打つ手はありません。収まるのを待つしか無い、という事が分かりますのでジタバタしなくても済みます。

 

これら(3)と(4)については、月稼働時間の上限も決められており、それを超過した場合は別途お支払いとなるケースがほとんどです。ですが、開発コストが余程天文学的な金額でも無い限り、実態としては1、2時間の超過程度は「普段から契約してくれているから」という事で開発会社が請求を(サービスとして)見送るケースが多いように思います。

 

保守契約を結ぶべきWebサイトとは

例えば名刺みたいな普通の会社ホームページで、WordPressで作っています、月間閲覧数(PV数)もせいぜい数千です、という場合は、はっきり言って保守契約を結んでも結ばなくてもどっちでも問題ありません。保守契約は冒頭で書いたとおり「掛け捨ての保険」です。なんとなく心配だ、担当者が毎日忙しいので何か会った時にまるっと任せたい、という事であれば予算があるのであれば入れば良いと思います。

また毎日数十万円の売上があるとか、システムが粘っこいとか、見込み客の獲得など間接的に売上にものすごく重要な役割をWebサイトが担っている、だと保守契約の締結はマストです。一日サイトが止まるだけで大きな損失が発生します。必ず結びましょう。

保守契約を結ばないデメリット

保守契約を結ばないデメリットは主に以下の2点です。

問題が起きたらまず自分で切り分ける

例えばWebサイトが見えなくなったなどの問題が発生した場合、それは借りているレンタルサーバの障害なのか計画停止なのか、自分だけに起きているのか、CMSなどのシステムの問題なのか、SSLが切れているのか、ドメインが切れたのか等、様々な仮説を元に一つ一つ問題をつぶし、自分で問題点を突き詰める必要があります。そして原因が判明したら、適切な連絡先に適切な連絡を行い、対処して貰う必要があります。

即時対応してくれない可能性が結構高い

保守契約を結んでいないので、いわば貴方は「飛び込み客」と同じという事になります。たまたま業者の手が空いていたらいいでそうでなければ列に並ぶ必要が出てきます。結果、着手してもらうまでに数日~一週間と待たされる可能性が高いです。つまりいつ対応して貰えるかは「運任せ」になるという事です。依頼する相手は当然初期に作ってくれた会社がベストですが、しばらく空いていないという事になり、待てない、という事になると、他の業者を捜し回らなくてはなりません。

保守契約の費用、相場感は?

これも大事な事ですので、結論から書きますと、Webサイトの保守費用は初期費用にかかわらず、最低で大体月1万円から、となるケースが多いです。

大体初期開発でかかった費用の10%~25%になるのが業界の相場感です。25%だと個人的にはちょっと高い印象です。弊社では大体いつも15%でご提示しています。例えば初期開発200万円のWebサイトがあった場合、保守費用はどれくらいなのか、というと年間20万円~35万円、つまり月大体2万円前後が保守費用、という事になります。後はシステムのウエイトによって若干前後します。一つの目安として押さえておいて下さい。

一年365日24時間いつでも対応しくてるのか?

通常はどのWeb制作会社でも平日営業日、9時~6時の範囲での対応になりますが、たまに10時~17時というWewb制作会社さんもあるようです。ただし、重要性の高いWebサイトになりますと、例えばですが「ゴールデンウイークの初日に何かでサーバがダウンしたらその後の9連休はずっとダウンしっぱなしなのか?」という疑問、心配があります。弊社の場合ですが、これを避けるために「ベスト・エフォート」として実態は運用をしています。

これはどういう事かというと「一年365日24時間人を貼り付けたらとんでもない費用がかかってしまい?払う方も引き受ける方も大変です。なので、厳密には契約外ですが、大変な事情は分かるので、その場合は頑張ります」と言うものです。これは「土曜の昼にサイトが落ちたが、開発担当者は休日で夕方には戻るので、そこで作業を行いますのでそれまではすいませんがちょっと我慢していただけますか」という形になります。これが「ベストエフォート」です。この方策が現実的で、弊社では大手の上場企業から小さな企業まで全てこのような形でご了解頂き、対応しています。

保守契約にコンテンツの改修は含まれるのか。

Webサイトの保守契約は、通票はサイトの中身、つまりコンテンツの改修は含まれないのが普通です。ただし、ちょっとした文字を直して欲しいとか、画像を差し替えてくれないか、といような事については、ごくたまにであれば「おまけ」として無償対応するWeb制作会社が多いと思います。ただし「おまけ」ですので対応には時間がかかるケースが普通です(他の業務の合間にやって貰えるイメージです)。

それが毎月だったり、結構なボリュームだったりすると、ほとんどの場合は「コンテンツ保守契約」を結んで欲しいと言われます。頻度と内容がそこそこあるのであれば、別途結んだ方がWebサイトの運営もスムースになると思います。

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