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採用担当者ブログ

未経験だけどWebデザイナーになりたいのですが、とりあえずWebアシスタントディレクターで、という方へ

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最終更新日:2023/04/14   公開日:2020/12/29

たまたまだと思いますが、ここ数日、

 

「Webデザイナーとしてやっていきたいのだけど、未経験者でなかなか採用されないので、とりあえずWebディレクターとして応募しました」

 

という方が連続で応募されて来ました。そう多くはありませんが、たまにそういう事があります。

 

そこでそういう方に良く面接でお話しする事をここに書きまとめますので、もし似たような立場の方がいたらなにがしかのご参考になれば幸いです。話だけ聞くと、もはや採用選考なのか就活アドバイスなのか謎な面接になってますが、人生は一期一会だと思っています。

 

結論から言いますと、Webデザイナーになりたいけど、採用が厳しそうなのでとりあえずWebアシスタントディレクターで、というのは、個人的には全くお奨めできません。

 

Webデザイナーとして働きたいのであれば、Webアシスタントディレクターの仕事は完全に「遠回り」です。最初からガチでWebデザイナーを目指して頑張った方が良い、というのが個人的な意見です。Webアシスタントディレクターの仕事、経験は勿論Webデザイナーになる上で勿論役には立ちますが、WebアシスタントディレクターはWebデザイナーではありません。特にもし貴方が30歳前後であれば、遠回りをしている時間は無いはずです。一刻も早く質の高いポートフォリオ、サンプルサイトを「全力で」作る事に注力すべきです。それで採用にのぞんで、ダメであれば、その時点でWebアシスタントディレクターの仕事を探してもまだ間に合うはずです。技術職ほど年齢、時間は致命的なハンデになります。

 

あたり前ですが、どんなお仕事でも未経験者というのは採用されるハードルは極めて高いです。特に技術職は相当厳しく、「はやぶさ2」とまでとは言いませんが採用される難易度が猛烈に上がります。特に年齢が30歳を越えると、20代の若い頃からWebデザイナーとして精進してきた人と既に7、8年近く差がついています。その人達と「同じ土俵」で勝負しなければなりません。どちらが有利かは言うまでもないでしょう。

 

しかし、では本当に30歳近い未経験者がWebデザイナーとして採用され、活躍する可能性がゼロなのでしょうか。極めて例外的ですが、可能性がないわけではありません。鍵は一つしかありません。

 

ポートフォリオです。

 

あまりに基本的ですが、大事な事ですのでもう一度書きます。

 

ポートフォリオです。

 

ポートフォリオしかありません。

 

提出するポートフォリオ、作品の質が高ければ、自分のポテンシャルを「見える化」する事が出来ます。

 

そして個々で言うポートフォリオ、「作品」は、とりあえず面接用に作ってみました、などと背中が透けて見えるような(哭きの竜?知らないかな)中途半端なものではありせん。ガチなものを作るのです。

 

仮想のカフェなり店舗なり企業なりを自分で作り上げます。いえ、実在している店舗や企業でもかまいません。そしてその企業のWeb活用のコンセプトを自分なりに組み立てるのです。客層は誰なのか、SEO対策はどうするのか、どういうコンテンツが必要なので、どういうデザインにするのか、全てを考え、組み立てる。そしてそれをWordPressなり素のHTML(当然レスポンシブです。言うまでもありませんが)で作るのです。

 

これを本気でやるのです。本気でやる、というのは、例えばカフェをターゲットにするのであれば、最低100件はカフェのサイトを見る。素敵なカフェを何件も自分で回ってみる。商品やサービスを実際に買って使ってみる(例えばこんな風に)。サイトを見て気になった処理はソースコードを見てパクり、いや参考にしましょう。気になったギミックはどんどん取り入れましょう。そうすると目が肥えてきます。結果的にそこまでやったかどうかで、デザインの厚み、表現力、何よりも「そこまでやったんだ」という事が、説明に説得力を持たせます。

 

どんなに未経験者であっても、上流からきちんと組み立てて制作出来れば、採用される可能性は桁違いに上がります。単にバナーとかPOPとかチラシのデザインを持って来るのではやる前から勝負はついています。出遅れているのですから、人と同じ事をやっていては勝ち目はありません。

 

そういうWebデザイナーとして真剣勝負をする、ポートフォリオを作るのには時間がかかります。Wwebアシスタントディレクターとして採用されれると、当然そこに注力する時間は取れません。

 

目指したいものがあるのなら、まずそこを目指して努力した方が、結果として採用される可能性は上がるように思います。弊社では現在Webデザイナーの採用予定はないのですが、是非頑張って下さい。