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Vimeoの旧料金体系と新料金体系の違いは?新料金体系の特徴も解説

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vimeo

最終更新日:2023/03/28   公開日:2022/11/15

2004年にアメリカでリリースされたVimeoは、日本で急速に注目されはじめています。注目されるのに併せて、Vimeoは新しい料金体系に移行しました。今回の記事では、Vimeoの特徴やYouTubeとの違いに触れた後、旧料金体系と新料金体系の違いについて解説します。

Vimeoは会員や社内、チームメンバーといった限られた人にだけ動画を配信するのに効果的なサービスです。弊社でもよくお問い合わせいただき、会員制動画配信サイトのプラットフォームとして利用しています。

最近、Vimeoは新しい料金体系に移行しました。今回の記事では、Vimeoの特徴やYouTubeとの違いについて触れた後、旧料金体系と新料金体系の違いについて解説します。

Vimeoとは?特徴やYouTubeとの違い、活用方法を紹介

Vimeoの特徴やYouTubeとの違い、活用方法について解説します。

Vimeoの特徴

Vimeoは、2004年にアメリカでリリースされた動画配信プラットフォームです。動画配信に広告がつかないことや、細かなセキュリティを設定できることが特徴です。

最近では日本語対応が進んでおり、幅広い動画配信サービスのニーズから日本のユーザーも急速に増えつつあります。

しかし、問題がないわけではありません。Vimeoは日本語スタッフが限られているため、「カスタマーサポートから返事が来ない」「返事が遅い」といった口コミが見られます。

ただし、上手に活用すれば非常に効果的なサービスです。

Vimeoの特徴は以下の通りです。

 

  • 動画に多様なセキュリティの設定が可能
  • 動画に広告が表示されない
  • 動画配信者は基本的に有料プランを利用する必要がある
  • ライブストリーミングができる

VimeoとYouTubeとの違い

VimeoとYouTubeの違いを表にまとめました。

Vimeo YouTube
ユーザー数 2.6億人/月 20億人/月
動画投稿の費用 無料プラン以外は有料 無料
広告の表示 なし 無料会員はあり
収益化の方法 動画販売・レンタル・ウェビナー 広告収入
セキュリティ 高い 低い

参照元:
Vimeo – Wikipedia
YouTube for Press

Vimeoのコンセプトは、特定の人に動画を届けることです。一方、YouTubeは多くの人に拡散されることを前提としており、動画を利用して有料サービスを提供するのは規約違反となっています。

以下の記事では、YouTubeでは有料動画が配信できないことを解説してます。

YouTubeで有料動画を配信するのはアリなのか? / 株式会社デジタルファーム

動画のセキュリティが高いことがVimeoの大きな特徴です。YouTubeでも動画を非公開にして共有できますが、Vimeoでは以下のように細かくセキュリティを設定でいます。

一般公開 だれで視聴できる
限定公開 URLを共有すれば視聴できる
パスワード設定 動画にパスワードを設定
Vimeoで非表示にする Vimeoで非表示にし、URLを共有することで視聴できる
プライベート チームメンバーしか視聴できない

Vimeoの旧料金体系と新料金体系の違い

Vimeoの料金体系が最近になって変更されました。ここでは、旧料金体系と新料金体系の違いを表にまとめます。

旧料金体系 料金 帯域制限 ストレージ 動画容量/週 特徴・機能
Basic 無料 なし 5GB 500MB ・基本的な埋め込み設定
・動画の基本分析データ
・変換された動画ファイルのダウンロード
Plus 700円 なし 250GB 5GB ・動画作成
・プレイヤーカスタマイズ
・プライバシーコントロール
Pro 2,000円 なし 1TB 20GB ・レビューと承認機能
・非公開のチームプロジェクト
・カスタム可能なショーケースサイト
Business 5,000円 なし 5TB 上限なし ・カスタムブランドで動画作成
・プレイヤーのCTA機能
・リード生成
Premium 7,500円 なし 7TB 無制限のライブストリーミング配信 ・ウェビナー登録(イベントごとの登録者枠は最大 100人)
・ブラウザベースの制作ツール
・複数のサイトにライブ配信
新料金体系 料金/1シートライセンス 帯域制限 動画本数/年間 特徴・機能
無料プラン 無料 不明 25本/1アカウント ・基本的な埋め込み設定
・動画の基本分析データ
・変換された動画ファイルのダウンロード
Starter 1,200円 2TB/月 60本 ・プレイヤーの埋め込み
・動画のパスワード保護
・画面録画
Standard 2,900円 2TB/月 120本 ・プレイヤーと動画のブランディング
・カスタムCTAとエンドカード
・カスタムフォームを使用したリードキャプチャ
Advanced 5,500円 2TB/月 240本 ・バーチャルイベントとウェビナー
・ライブ質問セッション、アンケート、チャット
・参加者登録(イベントごとに100人まで)

旧料金体系と新料金体系を比較すると、帯域制限は無制限(フェアユース)ではなくなり、月に2TBまでと明確になりました。

ストレージ容量やアップロード容量制限はなくなったものの、シートライセンスによってアップロードできる動画本数が制限されています。

旧料金体系では、アップロード容量までなら何本アップしてもOKでしたし、ストレージ容量の上限になることはめったにありませんでした。

また、旧料金体系では動画のアップや削除はチーム管理の中で行えましたが、シートライセンスが導入されてからは、投稿者と管理者はそれぞれシートライセンスを購入することが必要です。

こういった点から、新料金体系は実質的な値上げとなりました。

Vimeoの新料金体系の特徴

Vimeoの新料金体系の特徴について解説します。

フェアユースが廃止され帯域制限が明確に

旧料金体系では、帯域制限が無制限の代わりにフェアユースが設定されていました。
Vimeoのフェアユースとは、帯域幅使用量の上位1%に対して課金するというもの。
しかし、どのくらいの帯域を使用すると課金されるのかが不明確でした。
新料金体系では月に2TBと、帯域制限が明確になりました。

アップできる動画の本数を制限

旧料金体系では、アップできる動画の本数は制限されていませんでした。しかし、新料金体系ではアップできる動画の本数が制限されています。

プラン アップできる動画の本数
Starter 60本
Standard 120本
Advanced 240本

旧料金体系ではストレージと帯域制限だけでしたが、新料金体系では動画本数によって制限されます。もし、シートライセンスの本数内で収まらない場合、追加でシートライセンスを購入することが必要です。

料金を円で表示

2017年頃までは料金をドルで表示していましたが、新料金体系では料金を円で表示しています。為替の影響を受けなくなり、料金が明瞭になりました。

「プライバシーコントロール」が「制限付き動画アクセス」に置き換わった

Vimeoでは、動画のセキュリティに関してさまざまな設定ができます。たとえば、動画をプライベートに設定すれば、動画のURLをほかのWebサイトに埋め込めなくなります。

このようなセキュリティを旧料金体系では「プライバシーコントロール」、新料金体系では「制限付き動画アクセス」と表記が変わりました。しかし、内容について変更はありません。

新料金体系でもAPIが利用できる

APIとは「Application Programming Interface」の略語で、アプリケーションの一部を外部に向けて公開することです。公開することで、ほかのアプリケーションで機能を共有することができます。

VimeoのAPIには以下の種類があります。

  • ライブAPI
  • Vimeo API
  • oEmbed
  • プレイヤーSDK

ライブAPIはEnterpriseだけしか使えませんが、そのほかのAPIは新料金体系になっても利用することができます。

Vimeoのライブストリーミング機能を紹介

ライブストリーミングとは、動画をリアルタイムで配信することです。会社の全体会議、製品発表、インタラクティブ授業、ウェビナーなどに活用できます。

Vimeoでライブストリーミングができるのは、上位プランである「Advanced(5,500円)」「Enterprise(要問い合わせ)」です。くわえて、ライブAPIを活用するには「Enterprise(要問い合わせ)」を契約する必要があります。

Vimeoのライブストリーミングは、HD画質で高品質な動画を配信できます。また、パスワードを設定したり、権限を埋め込んだりしてセキュアに配信することも可能。

SNSとの連携や視聴者チャット、カスタマイズ可能なイベント登録フォームなど多彩な機能で見込み顧客を獲得しましょう。

開発実績豊富なデジタルファームなら動画サイトも作れる!

株式会社デジタルファームは、札幌・東京を拠点とするWebコンサルティング・Web制作会社です。クライアント様のビジネスに寄り添い、ときには実際に体験することで価値の高いWebサイトを提供しています。

動画配信システムにおいても、豊富なノウハウや開発実績を誇ります。たとえば、VimeoAPIを利用した動画配信サイト構築パッケージ「動画サイト作れるゾウ」では、受託開発よりリーズナブルで自由度の高い開発が可能です。

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