生成AI 最新ニュース|MicrosoftらがAI搭載サイバー犯罪プラットフォーム「EvilTokens」を摘発・|2026年9月24日
本日の生成AI関連ニュースから、企業活動や業務利用への影響が大きい2件を厳選してお届けします。
1. MicrosoftらがAI搭載サイバー犯罪プラットフォーム「EvilTokens」を摘発・無力化
概要
Microsoftのデジタル犯罪対策部門は、電子メール侵害から詐欺計画の立案まで攻撃連鎖の各段階でAIを利用していたサイバー犯罪サービス「EvilTokens」を業界パートナーや捜査機関と連携して摘発・無効化したと報告しました。
重要なポイント
- EvilTokensは受信箱を解析するAIチャットボットを中心に、誰を狙うか、誰を偽装するか、どのように不正送金を誘導するかまで推奨できたとされる。
- 2026年2月の開始から数か月で1万2,000以上の侵害済みメール受信箱と1万を超える組織に関連付けられたとMicrosoftは観測している。
- 攻撃手法として、Microsoftの正規サインインページ上で認証コードを入力させる「device-code」型の手口でセッション/トークンを取得し、パスワードリセット後でもアクセスが残存する場合があったと説明されている。
実務への影響
AIが攻撃側の意思決定(標的選定、なりすまし対象、詐欺メッセージ作成)まで自動化できる事例であり、企業は認証セッションの管理、受信箱監視、メールベースの詐欺対策、外部サービスによる商用悪用の監視・遮断といった防御策を見直す必要があります。
2. AnthropicのClaudeが未解明の新規酵素系(CRISPR様配列を伴う)を発見
概要
Anthropicは、生命科学研究チームがClaudeを用いてDNA配列データを探索したところ、CRISPRに類似した反復配列と関連する新しい酵素系(機能は不明だが特徴的な構成要素を持つ)を同定したと発表しました。
重要なポイント
- Anthropicは2026年春に生命科学の研究グループと実験室を立ち上げ、Claudeを使った基礎生物学研究を開始したと説明している。
- Claudeは大規模な配列データベースを探索し、非コードDNA配列の配列アレイと付随するアクセサリタンパク質を伴う、プログラム可能性を示唆する特徴を持つ新規酵素系を検出したとされるが、現時点で機能は不明とされる。
- 当該系はリバーストランスクリプターゼ(RT)を基盤にしており、RT自体は既報のものだが、Claudeはその周辺にある定義的な特徴を初めて指摘したと報告されている。
実務への影響
生成AIが生物学的発見の探索段階で実用的な役割を担える可能性を示す一方、生命科学でのAI活用は安全性・倫理・アクセス制御の検討を伴うため、企業は外部モデルの利用方針やデータガバナンス、研究協業の契約面を見直す必要があります。
情報源:anthropic.com
