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お客様インタビュー

Webシステム開発・Webサイト制作 アタッカーズビジネススクール様

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Webサイト制作 Webシステム開発

最終更新日:2019/02/11   公開日:2004/12/02

既存のWebサイトを、いかに支障なく新サイトへ移行したか

■クライアントの概況

1996年4月、株式会社ビジネス・ブレークスルーの起業家養成学校として設立、今まで3,500名以上のの卒業生を世に輩出しているアタッカーズビジネススクール(以下ABS)様。

ABS様の事業が拡大、成長するにつれて、Webサイトは単なる情報提供の役割だけではなく、広告宣伝の起点として、また資料請求からガイダンス申し込み、入塾後の各種告示機能等、総合的なサービスプラットフォームとしての役割を担うようになりました。

それと比例する形で、現状のWebサイトにも様々な課題が発生するようになりました。トラフィックが増大すると共に、サーバのレスポンスが滞り、表示に問題が出るようになりました。機能追加にも長い時間がかかり、なかなか前に進まない、管理機能についてもコーナーとしてはあるが、機能してないものもあり、サイトの更新等を一部手作業で行うなど、運用上支障が生じてきました。

このような状況の中、依頼を頂いた弊社では、新学期が迫るタイトな状況で、まず現状の仕様を速やかに調査し、サービスを運用する、という観点から現状のシステムの問題点を洗い出すとともに、今後の具体的なロードマップについてまとめ、提示を行いました。

結論として、

  1. 構築の細部は全てお任せとする
  2. 今のサイトを現状のまま延命させて、速やかに新規のWebサイトを立ち上げる
  3. 新サイト立ち上げに当たっては、現状のサイトを基本的な要望、仕様とし、+機能の追加を行う
  4. PostgreSQL,PHP等の商用利用可能なオープンソースの利用による初期コストの低減

という方針をご提案させていただきました

1 構築の細部は全てお任せとする

「細かい打ち合わせは一切不要です。細部は全てお任せ下さい」

弊社では事前に要望を十分ヒアリングした後、構築に当たっての細部は全てお任せ頂き、経過での細かい打ち合わせは一切必要が無い、というご提案を差し上げ、了承を頂きました。

結果的に、御担当者から、構築に当たっては、プロジェクトの最初と最期に詳細のお打ち合わせを2回行っただけで済み、システムについての「わずらわしい」会議や、システムについて知識不足の悩みから開放される事になりました。

どの企業でもそうですが、通常Webサイト運用担当者は、Webサイトだけを見ていれば良い、という事は少なく、通常業務の中で、Webサイトの管理、運用も担当する、というケースがほとんどです。

その結果、担当者に対する業務負荷は非常に大きくなり、会議に参加するだけでも一苦労、という事も少なくありません。また、会議の場で技術的なやりとりになると、今度はその意味を咀嚼するのに時間がかかります。発注する側と発注される側では、前提として技術レベルに差違があるのは当然ですので、そこでのやりとりについて、更に時間がかかってしまい、その割にはクオリティに反映されない、という問題が発生します。

上記のような状況において、発注する側から見ると、構築業者に対する要望の伝達やコントロールが十分に行き届かず、その結果、後で仕様の範囲を巡って問題が発生する可能性が事がままあり、担当者から見ると、何とかしたいが、自分だけではなかなかどうにもならない、というジレンマがあります。

また受注する側から見ると「顧客の言った事を満たすのが仕事である」というスタンスは、一見すると合理的な様に見えますが、他方そこには「プロの立場として意見を述べ、クライアントを導く」という要素が含まれていない事にもなります。

例えば検索機能において、それがプルダウンなのか、ラジオボタンなのか、という事は、それは顧客にいちいち聞くべき事ではない、と弊社では考えています。それ自体がサイト全体の本来の目的や効果を損ねるものではなく、自社のノウハウの中で、どちらが最適なのか判断し、提示するべき事であって、どちらが良いか、と言う質問をする事自体に、意味がありません。

弊社ではそのようなスタンスで、詳細な会議はほとんど必要がなく、ご担当者様には、あくまでもその他の通常業務を中心にされてください、というご提案を差し上げました。

2 今のサイトを現状のまま延命させて、速やかに新規のWebサイトを立ち上げる

「たかだかなんでこの程度の機能追加に、どうしてこんなに費用と時間がかかるのか」

Webサイトの構築者が、途中から第三者に変更になった場合、元々の土台が不安定だと、そこに第三者が手を入れていく事は、工数がかかる割には目見に見える結果を出す事が出来ません。

ちょっとした機能の追加、改変だけで、調査から始まり、時間と費用、工数が発生しますし、その割には、大したアウトプットが期待できません。クライアントから見ると、見た目の結果しか分かりませんので、結果的に上記のような不満を募らせる事になります。

当時のWebサイトはWindowsベースでaspによるシステム構築をしていましたが、内部を精査させていただくと、未完成な機能や、プログラミングのロジックが拡張性に乏しく、今のサイトに手を入れるより、新規に立ち上げた方が最適である、との結論に至りました。

通常発注者側というのは、出来るだけ、既存のシステムを生かす方向での延命を考えがちですが、既存の土台が不安定では、結果的に上にいかに母屋を建てようとも、システムを安定化させる事は困難です。このような調査結果と観点から、新サイトを立ち上げるのが最適である、との結論を提示いたしました。

3 現状のサイトを基本的な要望、仕様とし、+機能の追加を行う

現状のサイトから、本当にやりたい事を汲み取る。

既にあるサイトを再建したい、という場合、既存サイトには基本的な要望は盛り込まれていますが、あくまでも基本に過ぎず、むしろ運営の経過と共に、足りない点が目に付くようになってきます。

今回の場合も、まず最短で新サイトを立ち上げる、という前提で、まずデザインは現状のままを維持し、中身については大きく入れ替える事としました。例えばサイト左側の各コーナーについては、各コーナーの名前と分類される情報の再構築を行いました。

また、管理機能については、全て0ベースから再構築を行いました。学校業務は資料請求から説明会の開催日時の表示、開催場所の変更、各コース毎の概要説明等、講師との連動、各情報が相互に深く関連しています。既存の管理機能は業務範囲の一部をカバーしただけのものであったため、それを基本に考えると、それにとらわれてしまう可能性がありました。そのため、管理機能については「運用上この機能はあるべきである」という観点から、0ベースでの再構築を行いました。

管理画面トップページ

管理画面トップページ

講義スケジュール入力画面

講義スケジュール入力画面

講義・イベント録入力画面

講義・イベント録入力画面

4 PostgreSQL,PHP等の商用利用可能なオープンソースの利用による初期コストの低減

予算が潤沢にあるわけではない、という状況において、出来るだけコストを削減して運用していきたい、というのはどのクライアントでも持つ最も基本的で悩ましい問題です。

弊社では今回の構築に当たっては、全て無料で商用利用が可能なツールを利用して構築しました。FreeBSD,apache,PostgreSQL,phpという構成です。これらのツールは、今現在世界中の多くの商用、非商用を問わずWebサイトで利用されているソフトウエアであり、高い可用性と豊富な導入事例を有しています。これらを利用する事によって、前提でのコストを削減、ではなく、0とする事が可能になり、低コストでのサイト構築、運営を実現しました。

松澤マネージャー様のコメント

Webサイトの役割が重要になっていく中で、既存のシステムやインフラへの不安が大きくなりました。デジタルファームさんに依頼した中で、一番驚いたのは、構築中に、システムの仕様や技術的な詳細についての打ち合わせが全く無く、専門的な技術知識を要求される質問が皆無だった、という事です。

プロジェクトの最初と最後にうち合わせをさせていただきましたが、通常業務で忙しく、なかなか要望をうまくまとめきれない、という状況の中で、既存のサイトから例えば説明会-説明会場の関連性を配慮した管理機能に盛り込むなど、「やりたい事」を上手にくみ取って頂き、非常に操作性の良い管理機能を作って頂きました。

後日、実は管理機能については、デジタルファームさんの同業他社の方にお見せする機会があったのですが、その方からは「この予算でこの規模のものを作られたら、他の会社は皆倒産してしまう」と驚かれ、逆にこっちが驚いてしまいました。単なるダンピングではなく、上流部の一番手数のかかる打ち合わせを最小限にしながらも、やりたい事を上手にくみ取れる、デジタルファームさんの高い仕様整理の能力と技術だからこそ、なしえたのではないかと思います。今後はOG,OGとの連携を視野に入れた、在校生、卒業生へのトータルなサービスサイトとして活用していきたいと考えています。

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