Googleアナリティクスでいう「新規ユーザー」って誰のこと?
「うちのホームページって、毎月何人くらい、初めて見に来た人がいるんだろう?見込み客をもっと開拓したい」
こんな時、社長の貴方は早速スタッフにこんな指示を出しましょう
「おい、うちのホームページで直近三ヶ月間分、月間でユーザーと新規ユーザーの数値取ってくれ」
「はい?ユーザーと、新規ユーザー、ですか?」
「そうだ。Googleアナリティクスで取れるだろう?それでどれくらいの新規のユーザーが取れてるのか見たいんだよ」
「は、はい(また社長、どこで聞きかじってきたんだ?にしてもユーザ-と新規ユーザーって、厳密にどういう違いがあるんだろう・・・」
ホームページにおいて、どれくらいのユーザーが見に来てくれているのか、初めて見に来たユーザーという数値を調べるには、
「ホーム」-「ユーザー」-「概要」
で知ることが出来ます。
ざっくり簡単に言いますと、「ユーザー」というのはその期間に訪れたユーザーの総数です。
「新規ユーザー」というのは、過去2年間に渡って来た事が無く、その集計期間に初めて来たユーザーの数です。
これで十分使えます。OKです。以上です。
・・・・・ただ、もうすこし詳しく知りたいという方は、こちらをお読み下さい。
より正確に言いますと、ちょっと微妙なんですが違います。実はここで言う「ユーザー」というのは実際は「セッション」の事を指しています。
まず「ユーザー」ですが、これは貴方が同じパソコンやスマホの同じブラウザで見に来た限りにおいて、何回見に来ても1とカウントされます。
つまり、例えば毒島剛さんが1週間の間に愛用のスマホで3回見に来たとしましょう。これは同じ人が3回見に来ているだけなので、「ユーザー」としては1と認識されます。
しかし、毒島さんが同じ期間、電車に乗りながらスマホで3回、自宅のPCで2回見たとします。この場合、ユーザーのカウントとしては2になってしまうのです。
どういう事かといいますと、Googleはその人がホームページを見に来たとき、cookieというプログラムを、ユーザーが見ているIEなどのホームページを見るソフトに自動に埋め込みます。それで「個人」を識別しているのです。
なので、毒島さんのスマホとPCでは、それぞれ異なるホームページ閲覧ソフトを当然使っていますので、Googleではそれを別人と見なし、ユーザーを2とカウントしてしまうのです(スマホとPCでは別セッションになる)。
昼は真面目なサラリーマン、週末のコミケはコスプレイヤーという人がいたとしましょう。これはユーザーとしては別人で2とカウントされるという事です(ちょっと例えが違うかな)。
また、新規ユーザーというのも、もうすこし詳しく掘り下げますと、実はこのcookie(クッキー)というのは有効期限があり、2年間になっています。2年間の間にそのホームページを一度も訪問しなかった場合、埋め込まれたcookieはなんと消えて無くなってしまいます。つまり、完全に新規ユーザーと見なされてしまうのです。
良くGoogleアナリティクスの新規ユーザーの解説で、「過去二年間一度も来た事が無い」と解説しているホームページがありますが、実はこの2年というのはcookieの有効期限が原因です。
つまり、とある人が3年ぶりにそのホームページを見に来たとしましょう。その人にとっては懐かしいホームページの表示ですが、Googleから見ると完全に一見さん扱いになってしまい、新規ユーザーとしてカウントされてしまうという事です。
これは数年ぶりになじみのキャバクラに呑みに行ったら、知ってる女の子が一人もおらず、全然新規顧客扱いされるのと似ていますね。
つまり、「新規ユーザー」とは過去二年間1度も見に来たことが無く、かつその集計期間に初めて見に来たユーザー、の事を指します。
それでは、例えばとある期間の集計で、
ユーザー 10
新規ユーザー 7
だったとします。この差の3という数字は何を表すのでしょう。
この3という数字は、このとある集計期間に訪れたユーザーで、かつそれ以前に(最長でも2年以内に)も訪れた事のあるユーザー数を表しています。常連度がちょっと高いユーザー、という事になります。
Googleアナリティクスの円グラフに出ている「Returning Visitor」がこれに該当します。
わかっていない部下に説明してあげて下さい。